連載

「連載」では、南極・北極の自然と科学の多面的な魅力を伝えていきます。極地に関わる人たちが綴る、特集記事に関連するコラムや、極地観測・研究の裏話などをお届けします。

第1回 潜水への誘い(いざない)

南極・昭和基地の周りの海はほとんど一年中凍りつき、陸上にも花の咲く植物は無く、ごく限られた場所にコケや地衣類がわずかに見られるのみで白一面の世界が広がっている。海洋生物を研究するといっても厚さ1メートル以上もある海氷(海…

第7回 山・ユキホオジロ・雲

2024年7月20日:山 調査地の南側には山があります。この山を超えると氷河を目にすることができます。多くの旅行客が氷河を見にるためにこの山を登ります。 2024年7月21日:ユキホオジロ ユキホオジロの雛が測定している…

第4回 南極の海底には何がいる?

海底には多くの生物が生息している。東京のお台場の泥の中にだっているし、沖縄のサンゴ礁にもいる。そしてもちろん南極の厚い氷の下にだって沢山いるのだ。 水中を浮遊する生物をプランクトンというのに対して、海底に住む生物はベント…

第6回 標識の先・キツネ

2024年7月18日:標識の先 今回のメインの調査地はメインストリートを氷河の方向に登ったところにあります。道路が無くなるところに写真の標識があります。 この標識の先に行けるのは、ライフルを所持している人たちだけです。ち…

第4回 石の家系図

自分の先祖は一体なんだったのか? 父と母、祖父と祖母、曽祖父と曽祖母……彼らがどこで生まれ、どこで出会ったのか。その出会いがなければ自分はこの世に存在しなかったことになる。人間の場合、お寺などに保…

第5回 計測・一円玉・挑戦

2024年7月16日:計測 調査地までは、徒歩で30分の距離です。街唯一のメインストリートには歩道があるので、安全に歩けます。この時期、植物はどんどん成長するので、数日間隔で植物のサイズを計測します。 何やら視線を感じ、…

第4回 杭・散歩

2024年7月14日:杭 本日は雨が降っているため、室内作業です。雪がいつ頃溶けるのかや、植物がいつ頃葉を出し、成長するのかを撮影するカメラを設置する杭を作成します。 2024年7月15日:散歩 今日も天気が優れませんで…