北極での研究と生活

北極研究者の写真日記。国立極地研究所 北極観測センターの内田雅己准教授が、北極はノルウェー領スバールバル諸島の春から初夏にかけての風景と、そこで取り組む研究の様子を写しとっていく。

第14回:綿毛・洗濯機・帰路

2024年8月9日:綿毛 ロングイヤービンでの最後の光合成測定です。キョクチヤナギは綿毛のついた種を出し始めていました。 2024年8月10日:洗濯機 大慌てで帰国の準備をします。普段は汚れた衣類は手洗いで済ませましたが…

第8回 白夜・コンロ

2024年7月23日:白夜 北極はこの時期太陽が1日中沈まない白夜です。前日が曇り空だったので、気を抜いて遮光カーテンを適当に閉めていたら、午前3時にカーテンの隙間から漏れる光で目を覚ましました。外を見ると青空と太陽が見…

第7回 山・ユキホオジロ・雲

2024年7月20日:山 調査地の南側には山があります。この山を超えると氷河を目にすることができます。多くの旅行客が氷河を見にるためにこの山を登ります。 2024年7月21日:ユキホオジロ ユキホオジロの雛が測定している…

第6回 標識の先・キツネ

2024年7月18日:標識の先 今回のメインの調査地はメインストリートを氷河の方向に登ったところにあります。道路が無くなるところに写真の標識があります。 この標識の先に行けるのは、ライフルを所持している人たちだけです。ち…

第5回 計測・一円玉・挑戦

2024年7月16日:計測 調査地までは、徒歩で30分の距離です。街唯一のメインストリートには歩道があるので、安全に歩けます。この時期、植物はどんどん成長するので、数日間隔で植物のサイズを計測します。 何やら視線を感じ、…

第4回 杭・散歩

2024年7月14日:杭 本日は雨が降っているため、室内作業です。雪がいつ頃溶けるのかや、植物がいつ頃葉を出し、成長するのかを撮影するカメラを設置する杭を作成します。 2024年7月15日:散歩 今日も天気が優れませんで…