北極での研究と生活

北極研究者の写真日記。国立極地研究所 北極観測センターの内田雅己准教授が、北極はノルウェー領スバールバル諸島の春から初夏にかけての風景と、そこで取り組む研究の様子を写しとっていく。

第6回 標識の先・キツネ

2024年7月18日:標識の先 今回のメインの調査地はメインストリートを氷河の方向に登ったところにあります。道路が無くなるところに写真の標識があります。 この標識の先に行けるのは、ライフルを所持している人たちだけです。ち…

第5回 計測・一円玉・挑戦

2024年7月16日:計測 調査地までは、徒歩で30分の距離です。街唯一のメインストリートには歩道があるので、安全に歩けます。この時期、植物はどんどん成長するので、数日間隔で植物のサイズを計測します。 何やら視線を感じ、…

第4回 杭・散歩

2024年7月14日:杭 本日は雨が降っているため、室内作業です。雪がいつ頃溶けるのかや、植物がいつ頃葉を出し、成長するのかを撮影するカメラを設置する杭を作成します。 2024年7月15日:散歩 今日も天気が優れませんで…

第2回 柵・112・トラブル

2024年7月6日:柵 今回は長期滞在のため、スバールバル大学の宿舎に滞在しています。自炊なので、食料を街唯一のスーパーマーケットで調達します。裏手の山には、短い間隔で柵が設置されています。高い木は生えない場所ですので、…