こんなとこにも、いきものが

南極でくらす生き物のふしぎ。国立極地研究所生物圏研究グループの伊村智教授が語る。

第2回 究極の隠れ家?

低温のため液体の水がほとんど存在せず、極度の乾燥環境となっている南極の露岩域。短い夏の間に供給されるわずかな雪解け水も、沈まない太陽に照らされてあっという間に蒸発してしまいます。こんな環境に暮らす「いきもの」にとって大切…

第1回 梢の地衣

長野県で南極地域観測隊が毎年冬に行う冬期総合訓練に参加した3月初め、スキー場の冬枯れの梢(こずえ)に、毛糸の塊のようなものを見つけました。差し渡し5センチメートルほど白いボンボンのようなこれ。実は地衣類、菌類と藻類の共生…