岩場を走り抜けるキツネ。

北極研究者の写真日記。国立極地研究所 北極観測センターの内田雅己准教授が、北極はノルウェー領スバールバル諸島の春から初夏にかけての風景と、そこで取り組む研究を写しとっていく。

内田雅己(うちだ・まさき)
内田雅己(うちだ・まさき) 北極観測センター 生物圏研究グループ 准教授
様々な国々が北極での科学研究の拠点としているノルウェー領スバールバル諸島はニーオルスンで、極域における微生物の有機物分解や氷河後退が陸上生態系に与える影響を調べています。

2024年7月18日:標識の先

今回のメインの調査地はメインストリートを氷河の方向に登ったところにあります。道路が無くなるところに写真の標識があります。

この標識の先に行けるのは、ライフルを所持している人たちだけです。ちなみに、夜でもすぐわかるようにホッキョクグマの部分は反射材になっています。

2024年7月19日:ホッキョクギツネ

共同研究者の方が発見しました。遠くからこちらの様子を見ているホッキョクギツネです。飛び跳ねるようにしてあっという間に横切っていきました。すっかり夏毛になっています。