晴天、水たまりに写り込む極北の山々

北極研究者の写真日記。国立極地研究所 北極観測センターの内田雅己准教授が、北極はノルウェー領スバールバル諸島の春から初夏にかけての風景と、そこで取り組む研究を写しとっていく。

内田雅己(うちだ・まさき)
内田雅己(うちだ・まさき) 北極観測センター 生物圏研究グループ 准教授
様々な国々が北極での科学研究の拠点としているノルウェー領スバールバル諸島はニーオルスンで、極域における微生物の有機物分解や氷河後退が陸上生態系に与える影響を調べています。

2024年7月31日:アザラシ

毎日忙しく調査を進めていますが、ふと目をそらすと羨ましい姿を目にすることができます。近づくと逃げてしまうため、超望遠レンズでの撮影です。

2024年8月1日:足輪

ニーオルスンにもカオジロガンが飛来し、子育てを行っています。ここでは、鳥の研究者がカオジロガンの行動を調べるために、足輪がつけられています。25年間、3世代にわたったデータが蓄積されています。

2024年8月2日:晴天

久しぶりに晴天かつ無風の日となりました。水たまりには美しい北極の風景が映り込んでいます。