コンロ。

北極研究者の写真日記。国立極地研究所 北極観測センターの内田雅己准教授が、北極はノルウェー領スバールバル諸島の春から初夏にかけての風景と、そこで取り組む研究を写しとっていく。

内田雅己(うちだ・まさき)
内田雅己(うちだ・まさき) 北極観測センター 生物圏研究グループ 准教授
様々な国々が北極での科学研究の拠点としているノルウェー領スバールバル諸島はニーオルスンで、極域における微生物の有機物分解や氷河後退が陸上生態系に与える影響を調べています。

2024年7月23日:白夜

北極はこの時期太陽が1日中沈まない白夜です。前日が曇り空だったので、気を抜いて遮光カーテンを適当に閉めていたら、午前3時にカーテンの隙間から漏れる光で目を覚ましました。外を見ると青空と太陽が見えました。

午前3時の明るさ。

2024年7月24日:コンロ

今日は雨のため室内作業です。宿舎には自炊できる施設が整っています。北極だと特に冬は液体の水が得にくいため、火災になると大変です。そこで、キッチンのコンロは電気コンロとなっています。4個もコンロが有り便利なのですが、コンロのスイッチとコンロの実際の場所を示すイラストを理解するのに少し時間がかかりました。