南極でのGPS観測風景。

南極には地球の氷の約90%が存在します。その南極氷床がすべて融けると、地球上の海水準は約60mも上昇するといわれています。南極氷床の変化は地球と私たちの生活に大きな影響を与えるため、その変化を探ることは重要な課題です。地球をやわらかいスライムに見立てた実験をもとに、地球と氷床の変化を調べる方法を考えてみましょう。固体地球物理学を専門とする奥野淳一助教が動画で解説します。

奥野淳一(おくの・じゅんいち)
奥野淳一(おくの・じゅんいち) 国立極地研究所 地圏研究グループ 助教
専門は固体地球物理学。数万年から数年といった時間スケールの氷床変動・海水準変動が引き起こす固体地球の応答に関して、主に数値シミュレーションの手法を用いて研究を進めている。南極、北極域の過去・現在の地殻変動や重力場変動などを計算機上で再現し、観測値と比較することで、氷床変動や地球内部構造の推定を行っている。

✍️ 実験の手順・ワークシートはこちらからダウンロード可能です。

動画編集 : 山中慎太郎(Qsyum!)、小荒井寛達(Qsyum!) 動画撮影・素材:国立極地研究所 編集:服部円