北極研究者の写真日記。国立極地研究所 北極観測センターの内田雅己准教授が、北極はノルウェー領スバールバル諸島の春から初夏にかけての風景と、そこで取り組む研究を写しとっていく。
- 内田雅己(うちだ・まさき) 北極観測センター 生物圏研究グループ 准教授
- 様々な国々が北極での科学研究の拠点としているノルウェー領スバールバル諸島はニーオルスンで、極域における微生物の有機物分解や氷河後退が陸上生態系に与える影響を調べています。
2024年7月20日:山
調査地の南側には山があります。この山を超えると氷河を目にすることができます。多くの旅行客が氷河を見にるためにこの山を登ります。
2024年7月21日:ユキホオジロ
ユキホオジロの雛が測定している植物のすぐ近くにやってきました。口にはヤナギの種の部分をくわえています。
2024年7月22日:雲
北極では雲が地上付近まで降りてくることがときどきあります。こうなると、葉が濡れてしまって光合成の測定ができません。室内でこれまで取ったデータの解析をします。